- Half Omnibus -



ハーフ・オムニバスという言葉が正しいのか知らないが、ニュアンスは判ってもらえると思う。曲自体はとても好きだけど、曲やアーティストに対しては、何らかの理由(笑)で全面的に身を任せます、というほどでもないものを選んである。わけわかんないけど、これもなんとなくニュアンスは伝わるでしょ?ここの選曲は、バイブルと同じく、当時聴いたことがあるものを中心に選んでおり、後から知った名曲集の「裏」とは選曲基準が異なっています。
さて、A 面。


- A Song For You
- This Masquerade
- Bluebird

Leon Russel もの3題。素晴らしいです。
何も言うことはありません。
彼もフィルスペクター関連の人だった。
フィルスペクターを直接知らなくても
B4 関連やハリーニルソン、ブライアン、そしてこのレオン、と、
フィルに関する音は当時、実に良く聴かれていたことが判る。
スペクターの影響は思いのほか大きかったのだ。


- We've Only Just Begun
- Let Me Be The One
- I Won't Last A Day Without You
- Rainy Days And Mondays

Paul Williams のカーペンターズ関連もの。
これらの作曲はロジャーニコルズだった筈です。
彼の歌は確かに拙い部分もあるけど、しっとりとしていて
カーペンターズバージョンよりは、はるかに好み。


- Walk On By
- You'll Never Get To Heaven
- Do You Know The Way To San Jose
- April Fools
- I'll Never Fall In Love Again

Dionne Warwick & バカラックもの。
彼の音楽は音そのものが空気である。
全く自然体なうえ、実に良く出来ている。
バカラックと Pet Sounds が良く判らないという人は
Pop音楽には向いていないだろう。
余談だが、この頃のバカラックの作品の中に
時代の要請なのか、時々サビが下品な曲があって
ここでの選曲でも、そういう曲をひとつ外した覚えがある。



B 面です。

- Come On Get Happy
- I Think I Love You
- Echo Vally 2-6869

Partridge Family というかデヴィッド・キャシディです。
どれも70年代好きには、たまらない曲だな。
Come On Get Happy はTV番組のテーマソングだが、
はじめのバージョンの方が全然カッコよかった。
途中で、このバージョンに替わってしまって
とってもがっかりした覚えがある。
正規レコーディングしたんで差し替えちゃったんだろうなぁ。
これに限らず、当時のテレビ番組テーマ曲は
殆どオリジナル(TV オンエアバージョン)の方が良かった。
わざわざアレンジを変えてレコーディングし直す、という
その音楽的センスが、まったく理解できない。


- Does Anybody Really Know What Time It Is ?
- Saturday In The Park
- Questions 67 And 69

Chicagoです。有名なので説明不要かな。
あまりにも定番アレンジなので聴いたら驚くこと必至。
俺にとっては、やっぱりシカゴはロバート・ラムなんで
80年代「シカゴ」というのは(嫌いじゃないけど)別なバンドなのだ。


- Yesterday Once More
- Close To You

ま、Carpenters だね。
あまり好きなグループではないが
Close To You は、やっぱりこのバージョンだろうな。
Yesterday OM は皆が良い曲だと言うんで、当時、一生懸命聴いた。
おかげで身体に染み込んでしまった。
あくまでノスタルジックな感情としてのみ存在理由があるのであって
曲自体は今でも、それほど良いとは思っていない。
つか、リチャードって駄目だろ。
リメイクバージョンはコード変えやがるし、最低な野郎だ。


- She's A Lady
Tom Jones(笑)。
いや、好きなんです、これ。
何度テープに合わせて歌ったか判らないくらい。
変な小学生だな。


- Up, Up And Away
5th Dimension。
目くるめくような転調さばきにはノックアウトさせられたもんだぜ。
当時はそんなことも思いもせず、ただ歌ってたが。永遠の名曲だな。
いつかここでも特集するつもりだけど
これはセサミ・ストリート・バージョンの方が好き。




以上、何らかの理由によって全面的に身を任せるまでには至らない曲集でした。つか、何らかの理由、ってバレバレじゃん。はは。実はB面には、これ以外にも、あるアーティストの曲が 数曲収録されていたのだが、後になって削除しました。曲が増えたので単独コンピとして独立したのです。身を任せても良い、と思ったんだろうか。おもしろい。つぎは、いよいよ日本ものに行こうかな。オムニバスは結構笑えるよね。 要するに、バラじゃないと入れるところが無い、っつーことだから。でも、何度も言うけど、それこそがPopの味なんだよなぁ。そんな特集を、乞う御期待。








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